2.102019
車検査不正 罰則を強化 国交省、問題多発で方針
自動車の出荷前の完成車検査で不正が相次いだことを受け、国土交通省は罰則を強化する方針を8日までに固めた。通常国会に道路運送車両法の改正案を提出する方針。是正の命令に応じない場合に罰則を導入するなど、強制力を持たせた措置を可能にすることで再発防止を図る。 国交省は2018年秋に省令を改正し、不正があった場合はメーカーに対し、是正の勧告や型式指定の効力を停止して事実上出荷できなくなる措置を導入した。法改正をすることで、強制力のある是正命令や出荷停止を可能にし、罰則と併せて不正を改めさせる。 完成車検査を巡っては17年、日産自動車やSUBARU(スバル)で無資格者による検査が発覚。その後、両社ではブレーキ検査の不正などが明らかになった。スズキやマツダ、ヤマハ発動機でも無効な測定値を有効にするなどの不適切な対応が明らかになっている。