9.272018
いつの間にか空が青くなってきている中国
中国の大気汚染は今どうなっているのか(某出版会社の方の記事)
中国の大気汚染に関するニュースは、一時期、日本でも大々的に報じられま
した。特に「PM2.5」という測定指標の言葉が頻繁に登場し、そのまま中国
の大気汚染を表す代名詞になっていると言っても過言ではありません。
そんなPM2.5ですが、最近の日本の報道では目にする機会がめっきり減った
ように感じられます。では、現在の中国の大気汚染はどうなっているのでしょ
うか。
発表されている数値にはやや怪しさを感じるものの、中国の大気汚染が改善
しつつあるということ自体は事実でしょう。
というのも、筆者が生活している上海市では、かつては年に数回しか見られ
なかった青空を今年は何度も見ることができ、夜には星も見えるようになっ
てきたからです。街を歩いていても、鼻についた車の排気ガスの臭いが最近
はしなくなり、目に見えて空気がきれいになっていることが実感できます。
以前、中国から日本に一時帰国して日本の空港に降り立つ度に、「空っ
てこんなに青かったんだ・・・」とか「日本の空気って無味無臭なんだな」
などと感じていました(冗談ではありません)。それがここ1~2年くらいは何
とも思わなくなりました。日本と上海の空気がそれほど違わなくなってきた
ということなのでしょう。
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では、中国の大気汚染が改善している要因は何か。当局や現地報道では、「
鉄鋼などの生産効率の低い工場の閉鎖」「石炭燃料の消費削減」「自動車燃
料の品質向上」といった政策の成果を挙げています。